指輪世界の第五日記。基本的に全部ネタバレです。 Twitter 個人サイト

3回めを見た後、4回めを見る前でのメモ。


1)
鎧塚みぞれさん「はーマジ毎日が輝いている。尊い
傘木希美さん「別れの物語もいいものだと思うが、どう思う?」
鎧塚みぞれさん「なにィ!? それは別れたいという意味か?? しかし他意のない雑談ともとれる…わからん…!!」


2)
担任先生「進路票出して」
鎧塚みぞれさん「うーむ。進路か。傘木希美さんが進路を決めるまでこちらはなんとも言えない。後をくっついていく派としては楽でありつらいところだな」


3)
鎧塚みぞれさん「まあ実際、コンクールが終われば音楽を介した関係がなくなり、さらに来年には卒業しなければならない…つらいが…避けられない…しかし私が笠木希美さんの後をくっついていく派であることは自他ともに明白であり、傘木希美さんもわかっている事実。その私に別れ話を持ち出してきたとしたら、くっついてくるな、別の進路に行け、ということになるが…」


4)
新山先生「音大どう。あるで」
鎧塚みぞれさん「うーむ。音楽に手応えはあるが、それより傘木希美さんの真意がわからんことのほうが問題だ。原作本を読もう」


5)
傘木希美さん「それなに? 音大のパンフじゃん! わたしも音大にしようかな」
鎧塚みぞれさん「それは願ってもない! 音大行こう。やったぜ。けっきょく別れ話じゃなかったし、進路も決まり、すべて解決した。ピアノが捗るぜ」


6)
鎧塚みぞれさん「しかしこの解決には疑問も残る…考えてみると、傘木希美さんは(1)の時点で、自分の進路におよそ明確な決心がなかったわけだ…わたしと音楽とがセットならついてくる、ということになる…わたしについてくる…わたしが先手…それに音大行こうというのにお祭りや水遊びをしている…」


7)
鎧塚みぞれさん「まてよ、これパターン入ってない? 吹部/音大に入って、希美さんが音楽の苦痛に耐えられなくて抜けて、わたしが残る。パターンパターン。見えてきたよ! いま、あの時と同じところに立っているんだ。音大に行けば希美は大きく傷つくかもしれない。希美は、音楽の喜びを楽しむ力は十分あるが、音楽の苦痛に耐える力が十分ないきらいがある。わたしと逆の特性だ。この線で進んでいくとしたらまずいかもしれない」


8)
鎧塚みぞれさん「しかし、かといってどうすればいいのか…間合いに踏み込もうとしても傘木希美さんの防御技術にはわたしのクソザコ貧弱コミュニケーション技術ではつかまえられない…時間は迫ってくる…どうやってどうすれば…」


9)
鎧塚みぞれさん「うーむ…どうするのかを決めるのは実に苦手だ! 決めるということが理解できない。わたしは先手を取ったことがなく、後手番たることをよしとしてきたからな…」


10)
新山先生「先手になれないのなら後手になればいいじゃない」
鎧塚みぞれさん「天才か。その発想はなかった。後手番をとってしまえば、相手は先手にならざるをえない!」
新山先生「そのオーボエを使え」
鎧塚みぞれさん「そうかこいつで…こいつなら深く切り込める。まかせろ。そしてぶっさしたうえで、決めて、と迫ればいい! その線でいきますわ」


11)
鎧塚みぞれさん「あと、いずれにしろ傷つくのだとしたら、音大の誰かではなくて、わたしが傷つけたいという気持ちがないではない」


12)
鎧塚みぞれさん「音大入ったらこんな連中の演奏する音がまわりじゅうから聞こえてくるよ!! ねえどんな気持ち!! どうなのどうなの!!」
傘木希美さん「とてもつらい」


13)
鎧塚みぞれさん「では改めて聞く。わたしと一緒に音楽の苦痛に耐えるルートに行くのか、行かないのか。決めろ」
傘木希美さん「行けない。ここで別れる。あなたは音大へ進む」


14)
鎧塚みぞれさん「よろしい、了解した。これでわたしが後手番であり、やることが決まった。満額回答からはほど遠い言葉ではあるが、正直わかっていたところはある。その残念賞でも、あなたと音楽を介した関係のつながりとして自分の心の中に固く残すことができる。今までも含めありがとう。わたしは、決めてもらったことを苦痛に耐えて行うのは得意だ」


15)
傘木希美さん「もう一声つけてくれると嬉しいのだが」
鎧塚みぞれさん「リップサービスはしない。わたしはわたしにない能力の面であなたを尊いと思っている」
傘木希美さん「なるほど、満額回答にはやはりならないか。道理だ」