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製作者の努力の評価/の禁止

 作品について書いたり喋ったりする際、話が、製作者の努力や思量を評価する方向に転がっていってしまうことが、しばしばあります。これは避けたほうがよいです。まず、根本的に、<傍点>評価する</傍点>という姿勢が、話の終着点を不毛な場所に落としこみやすい危険なものです。美点と欠点を足し引き算して、普通の読み手にとって何点ぶんになるか評価する。その一次元上の値じたいは不毛であり、算出する必要は薄い。大切なのは、そこで挙げる美点と欠点とにどんな面白いネタを出せるかです(「面白いか?」)。

 そして、作品について話を一次元上に落着させるのがすでに不毛になりやすいのだから、同じことを製作者の努力や思量について行えば――それは作品というフィルターを通して製作者の過去の行動を推測する不明瞭なものとなり――いっそう不毛になりがちです。

 製作者について語ることは悪くありません。製作者というのは、いくつも作品をつくることが多いため、それらを共通して切ることができる優秀な語り口となります。要は製作者の努力の評価で話を終わらせない(終わりやすいので警戒する)ことです。



例)


「どうしてこんな演出しちゃうんだろうなあ。台無しだ」→「原作をちょっとでも理解してればこうはならないよな」→「まともに読んでないとしか思えん」→END

「けっきょく、いつまでたっても同じことしてるんだよな」→「最初のが受けたからな」→「キャラかえるだけでもいいのに」→「なんでそれぐらいのこともできないんだろ」→END

「こりゃ遊べんわ」→「バランス腐りすぎてるね」→「あきらかに立ち大強い。調整しなさすぎ」→「やつらももうやる気ないんでしょ」→END

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