計算機上のユートピアってmob狩り

　計算機の中に世界を再現するというSF設定は、最近のメジャーどころではマトリックスとかがある。そういった話では計算機の中に背広着てビルに通うような西暦2000年の世界を再現しているけれど、人間がしたいのはmob狩り生活だということが、MMORPGによって、薄々ながら、わかってきたわけで、また進化論的にも、非常に強気に与太度を上げれば、遺伝子がしたいのは10万年前の狩猟採集生活だと言える。土地を耕作し肥やし植物を育てる農民的なMMORPGもリリースされはしたのだが、なんらかの、あるいはこの、理由からか、成功していない（安井勉氏によるコスモぐらし紹介　4gamerのgumonji紹介）。そういうわけで、計算機工業が進んで入出力機器と処理速度と容量が進歩したときに、やることはやっぱり量的に向上したmob狩り生活であるという展開やもしれない。

　あと、今この状況が狩猟採集mob狩りシステムになっていないので、この世はこの世の外側のゲーム制作者がつくってこの世の外側の人間に見せている計算機上の世界ではない、という理屈が、通らないこともないこともないもないない。じゃあ人間とは似ても似つかぬ生物に見せているとしたら？　楽しいのかな？　あっそうか10万年後にやっぱり今同様に進化的不適合を起して苦しんでいる僕らの子孫にとっては楽しいかもしれない。だからこの世は未来人が遊んでいるゲームではありうる。こんな理屈通そうが通すまいが盆暗だ。

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