LIBERATION ARMY PLUS愛憎
KOU'S HOMEPAGEの1155円シェアウェアゲーム、LIBERATION ARMY PLUS、面白い。
大量の雑魚同士が押し合っている戦線があって、雑魚の習性として、被弾するとそっち向いてちょっと下がる。そこで自分が敵戦線裏側に飛び込んで、裏からバルカン砲とかでざらーっと「なでてやる」と、反応した雑魚が自機のほう向いて下がる。そうすると、戦線は互いの射程ぶんちょうどの間合いを空けて形成されてるから、下がった敵雑魚の背後に味方雑魚の攻撃が当たって殺せる。背後からだとダメージ2倍の修正もつく。そうやって戦線を切り開く。あと、敵雑魚を吐き出す戦艦の砲撃が、7発1セットだもんで、避けながら、その回数を数えながら、近づいてってビームサーベルで斬り墜とす。
つまり、敵戦線内部に切り込んで、四方からの弾をよけて「踊り続ける」と勝つ、という仕組みだ。
両軍とも雑魚の出撃機数上限があるが、各マップの開始直後は自軍が押されているので、それが時間制限となる。その時間内に自機で切り込める場所の見当をつけ、突っ込んで敵戦艦を数隻沈め、戦力の天秤の傾きを変えなければならない。
また上手なのが、自機の攻撃力、耐久力、自軍雑魚の性能、雑魚出撃上限、特殊武器開発を、資金消費によってパワーアップしていくのだが、この5項目のパワーアップ費用がそれぞれ指数関数的に上昇するので、簡易にバランス調整している。
ゲーム全体としても、支配率20%スタートで、自動生成されるマップをクリアすると支配率が数%増、負けると十数%減、という簡素なつくりになっている。支配率100%で1周目クリアー。
問題点は、「敵戦線内部に切り込み、四方からの弾をよけて踊り続けると勝つ」という仕組みが、後半に崩れることだ。
支配率が上がった後半戦は、敵戦力が向上してくるのだが、その向上のしかたは、中型機体および艦船数の増加としてあらわれる。それは一画面内での中型機体・艦船密度が倍増するということで、そうなると火点が多くなりすぎて*1、ビームサーベルで斬れるほどの内懐に接近できなくなる。
そのため、自機は特殊武器開発で得られる長射程・大威力・高エネルギー消費の貫通ビームなどに頼って戦うようになる。これは味方雑魚の後方からのアウトレンジ戦法であり、弾避けのゲーム性は消える。そこで遊ばれはじめるのが、戦果と消費エネルギー量とのトレードオフ配分のゲーム性、および頻繁に登場しはじめる敵増援への対処のゲーム性であるが、これはまあ悪いものではないがしかし……
*1 火点が多くなりすぎて内懐に接近できなくなる
火点の数のほかにも、さらにいくつかの原因がある。
大ダメージを受けると中型機体はファンネルを放出し、このファンネル8個の連射ビームが至近距離(=サーベルで斬った直後)の自機には回避不能であること。
後半戦では敵艦船が撃沈と同時に大量の雑魚を吐き出す(=よってサーベルで斬った直後の自機はボコられ即死する)こと。
黒い中型機、赤い中型機は弾速がはやく、連射速度がはやく、また連射1セットと次のセットとの間隔が短いため、避けながら近づくことができないこと。
また、射撃武器には、出撃回数に比例したダメージ向上ボーナスのあるものがあるが、ビームサーベルにはそれがなく、上昇する敵の耐久力に対して威力不足に陥ること。
なお雑魚+船の内懐に飛び込むという構図についてはディアブロ2のシステム/ソーサレスで属性酋長対処最高を参考のこと。