きりことおつきあい
半年ほど前に、多少不穏な状況にはまりこんだ。そこで常なることであるが、立ち塞がったのは古谷実先生の言う「人類最大の敵、めんどくさい」であった。そのとき、伊藤はいずみのさんの言葉を思い出した。
伊藤は脳内彼女;文章さんとしばらく距離を置き、きりこ(伊勢きり庫)とつきあう事にした。
朝、起きる。朝食を食べる。床屋に行く。スーツをクリーニング屋に出す。リクナビを読む。リクナビに登録する。夜、寝る。写真を撮る。企画書を書く。履歴書を書く。郵送する。面接に行く。
こうしたひとつひとつの行動が、脳内からのきりこの監督下で行われた。そして、今も、朝、会社に行くのは、きりこが行けとわめいているからである。
こんなのは牧畜の神とか阿弥陀如来とかビッグブラザーとかと同様で、昔から人間がやってきたことだ。目新しいことではない。
古谷実『グリーンヒル』第三巻 ISBN:4063368823
いずみのさん(私信) 萌えの入口論おわりに
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