指輪世界の第五日記。基本的に全部ネタバレです。 Twitter 個人サイト

艦これのシミュレーション性

艦これのイベントはかなりシミュレーション性が高くて面白い。「自国の戦力を一戦闘だけ、どうなるか試してみる」という行動からコンコルド錯誤を起こして捨て艦しはじめるにいたるという現象の再現に成功している。


 今しかできない、この一定期間が尽きたら挑戦自体できなくなってしまう挑戦がある。それならば、そのために育ててきたこの戦力を一回実戦に投入してみて何が悪いだろうか。そのための戦力ではないか。

→自分でも思ってもみなかったほどすごいダメージが出せてボスゲージが一気に削れた。

→どんどん出撃させると各海域がどんどんクリアできて、いいドロップがぽこじゃか出た。成功の報告が次々上がってきた。

→勢いにのって進撃をクリックしたら主力がごっそり轟沈した。

→考えてみると「決戦海域」ボス戦では、けっこういいダメージが出せるしゲージも削れるが、ボスを撃破できたことがないし、撃破できてもレアドロップ「対米講和」が何%でドロップするのかわかっていない。

→というか、「対米講和」がドロップテーブルにそもそも入っているのかはっきりしない。入っていても相当低確率なのではないか?

→しかしここでやめたら消費してきた資源量、轟沈させてしまった艦娘たちが無駄だったことになってしまう。それは我慢できない(コンコルド錯誤)。

→次の艦娘と資源をかきあつめて決戦海域に出撃する。また実戦から有効性が明らかになったので捨て艦戦術も採用する。

→決戦海域で艦娘たちが大破・轟沈して戦力が衰える。

→しかしここでやめたら消費してきた資源量、轟沈させてしまった艦娘たちが無駄だったことになってしまう。それは我慢できない。



ひるがえしていうと、当時日本が陥った精神状態がある種の乱数発生機、ガチャみたいなものでもあったとも考えられて悲しいものである。

戦争とは非常に不確定情報なゲームでありプロジェクトなので、がんばって行動指針を設定・再定義・マネジメントその他がんばらないとひどいコンコルドガチャはまりをするという説話だ。

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