指輪世界の第五日記。基本的に全部ネタバレです。 Twitter 個人サイト

「おっしゃるとおり、ゾーニングは雑にしかできないから、雑にゾーニングにしよう、と言っています。今も雑にゾーニングされていて、電車広告にヘアヌードはないわけですが、それと何が違うかな、と思います。」

「うーん…乱暴にゾーニングしてかまわないとは思わないんですね 自分が欲望するものを『乱暴にゾーニングされてかまわない』と言われるのは…」

ゾーニングは雑にしかできないのは反論しようがないですし、欲望を悪いと言っているのでもないです」

「まさにそれなんですよね>ヘアヌードと何が違う なので、大きな胸を禁止することもできるし、ふとももを禁止することもできるし、ポーズを禁止することもできる 基準がなくて、どのタイミングでもどこからでも言えるわけです」

「そう、それは慎重に議論すべきで。今回大きな胸は入れちゃっていいんじゃないかな、っていう提案があったということだと思います」

「たとえば、僕はここ数年、女性同士の恋愛ものがけっこう好きでよく見ているんですが、『今回、女性同士の恋愛ものは入れちゃっていいんじゃないかな、という話になったということです』っていって『公共の場ではそうした映画や番組は上映しないことにしよう。そうした小説や漫画は中学生以下は買えないようにしよう』と言われたらつらいわけです」

「その中での議論として、ゾーニングの荒さや、あらゆる現実が繋がっていることが議論されて良いのだと思いますが、乱暴な提案だ、規制社会がやってくる、息苦しい、という論調を応援することになってしまっていることを残念に思いました。大きな胸の背景にあるものと、百合ものの背景にあるものは、一部は似ているものですが、一部は全く異なるもので、そこを丁寧に議論すべきだと思うのです」

「うーん そこは僕は『大きな胸が好きな人たちと、百合が好きな僕とは、背景が違っていて…』とはあまり思わないんですね 欲望としてはあまり大きな差はないと思っています。なんかきれいな一線が引ける気はあまりしないです」

「私もある程度大きな胸や百合ものは好きですし、規制が諸問題の直接的解決になるとは思っていません。なるほど、お考えはわかりました。長々すみません、ありがとうございました。」

「いえ、僕もなんか…すみません、おつきあいいただけまして。ありがとうございます」