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ワレス「リンカーン」と自作「踊る!大本営会議」

今年の船堀の猿遊会では、信長 @motoi_sano さんにワレス先生の「リンカーン」を遊ばせてもらいました。
さすがユーロゲームの巨匠、すごい洗練っぷりです。

 

リンカーン

リンカーン

boardgamegeek.com

 

とことん削り落とされたポイントトゥポイントのマップ。
大会戦を2連敗するとサドンデスするという政治的効果。
勝っても負けてもブラッディな戦闘処理の表現。
南部の手札を締め上げる海上封鎖の表現。
北部が改善し、南部が悪化していくカードデッキによる経済面での時間変化の表現。
そうして絞り込まれた結果、1プレイ60分で終わる仕上がり。見事!

 

贅沢を言えば、カードデッキの変化の処理が淡白で、ここのゲームデザインには一芸二芸見せてほしいところ。
まったく他要素を参照しないのは色気がないですよね。
たとえば、南軍デッキの悪化の処理は自動ではなくて、盤上での進軍を参照する。それによって「シャーマン将軍の海への進軍」を表現するとか。
北部デッキの強化もわずかでもいいので、ヨーロッパトラックを参照する手なんかがありそう。
カードゲームなのだから、デッキの動きにはひとつふたつ色気をつけたいところですね。

 

プレイ体験としては、今までいまいち全体像をつかみそこねていた南北戦争なのですが、非常に鮮やかに理解させてもらえました(たぶん鮮やかすぎるのでしょうが)。
東で時間を稼いでいる間に西を攻める&海上封鎖を進める。
大きな会戦に続けて負けると頓死するので、十分に戦力を充実させた必勝スタックを作る。
南軍が要塞で対抗してきたら鉄道で戦力を大きく振って転回する。

 

ゲーム上の戦略をみると、
・「1」カードそのものを募兵に使うのは弱い一手。これを使わさせられていくと負ける。
海上封鎖で手札を締め上げてからの襲撃でのディスカードはぶっささる。
・大会戦2連勝でのサドンデスは南軍の勝ち筋。
北軍は確定勝利スタックを作って波乱なく押していくのが基本的な勝ち筋。
・不確定な戦闘では北軍は勝負をかけたくないので基本的には下がる。
・これに乗じて南軍はブラフで押していけるし、押していかないと平たく負ける。ここの読み合いが勝負。
といったところでしょうか。

2回北軍を持って、1回めは中盤にサドンデス負け、2回めは終盤までいって勝利できました。

 

短く軽く、たぶん中学生から遊べますし、アメリカという国を理解するのにひとつ大きな基石となる戦争ですので、めちゃオススメのゲームです!

 

  ここからは宣伝になるのですが、「踊る!大本営会議」というゲームを自作中です。

 

踊る!大本営会議


大東亜戦争マルチプレイヤー・ウォー・カードゲームで、プレイヤーは日本軍の新進気鋭の若手軍人となり、日中戦争から太平洋戦争を戦い抜きます。
リンカーン」ほどがりがりに削りきれてはいませんが、現代ボードゲームのデザインで作られたモダンな楽しいゲームです。
プレイ人数は3~5人。プレイ時間は120分です。


同じく猿遊会でテストプレイをしていただいた mitsu さんが、とても素敵な感想記事を書いてくださいました。mitsu さん、ありがとうございます!!

blogs.yahoo.co.jp

 

現在、テストプレイ中ですので、関東圏でご興味あるかたがいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に遊んでいただければ嬉しいです!

 

以上、id:ityouでした。

皆さんどうぞ良いお年を。

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