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責任:一三の初期配置位置

 責任というのは、ある人物がコスト1を払うことで、別の人物にベネフィット3を与えうる状況を言う。利得行列全体や再対戦可能性が繰り返し囚人のジレンマゲームになっているかどうかは適宜判断すればよく、そこから話は細かくなる。しかし、責任という言葉自体は大雑把なものだから、大雑把にこうとらえてよろしい。

 コスト3でベネフィット1の状況は、責任と言わなくていい。それは善行になる。

 責任というのは先払いの一種と考えてよいが、ただしそう考える場合は、状況が繰り返し囚人のジレンマゲームとして成り立つかどうか考えることになる。つまり期待値、返礼の額と可能性の積が、十分な値あるかどうかを問題にすることになる。

 1と3という値の算出は、ちょっとでも結果の出るのが遅い状況であるだけで、難しくなってしまう。きわめて近視眼的な状況、たとえばコンビニ強盗で出刃包丁で人質、みたいなやつでないと、因果関係の解釈/モデル化/妥当性が話に介入してきてしまい、どっちゃらけやすい。逆に言うと、視点を歴史的/社会制度等、広くとることで、話を容易にうやむやにすることができる。

 責任は、行政組織や会社組織のたぐいにからまなくても、低頻度であれ、民間人にも生じる。ガンダムでたとえるとアムロがロボット操縦の才能に長けていたということ。(参考文献:『フィルムとしてのガンダム』氷川竜介) ここで、ブライト(大尉、艦長代理)のほうがアムロ(軍属、民間人)よりも責任があると考えるのは、雑である。なんらかの職業/組織に所属している人間のほうが責任が大きいというのは、統計的な話であって、つまり給料を貰って訓練を受けて任地に配されるから問題解決の急所(強盗の真後ろ)に立つことが多いということである。個々の事例でサイコロが派手な目を出して民間人が強盗の背後をとってしまった場合には、そこにも責任が生じる。

 行政組織や会社組織、制服や職掌にからんで処理される「責任」は、現存し機能している賞罰システムだが、それを現存させている要因はさらに別のいくつかの、淘汰的なものなので、そこにはけっこうずれがある。各自放置なり対処なりするがよろしい。

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