デジタルかアナログか
デジタルかアナログかというのは、事物が本質的に持っている性質をいう言葉ではありません。事物の性質ではなくて、むしろ操作です。人間が、その折々に、その事物をどう捉えるか、どう扱うかという、やり方についての言葉です。
数字や電子回路の関わっているものがデジタルだ、なんというふうに思っていては誤ります。それではプレイステーションのコントローラの「アナログスティック」という呼称に文句をつけるようなはめになってしまいます。
極端なことを言えば、もしこれから、そう立証されたらの話ですが、こんなふうになってしまいます;
デジタルかアナログかというのは、その理論がフォーカスをどう合わせているかという言葉であり、その理論にしても、ここはデジタルで、その上をアナログで、そのもう一つ上はデジタルで、というふうに扱っていたりするのです。
また別の極端なことを言えば、最終的には、人間の脳神経系が離散的ですから、連続的な理論、たとえばニュートン力学の方程式の中に、やっぱり離散的な数字を入れて運用していますし、せざるをえないとも言えます。だからといってニュートン力学がデジタルだとかいった話にはならないのです。
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