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にんじんと鞭フォーエバー

 生物学は素敵だ。たとえば、なぜ人間には悩みが尽きないのか、悟れないのか、という問いがあるとして、脳は悩むのが仕事だから。と素早く済む。脳にせよ意識にせよ、トレードオフを勘定してベターな選択肢を考えるのが仕事で、ひとつ仕事をこなせば御褒美のにんじん、快楽物質がもらえるが、すぐに次の仕事をみつけてきて鞭の出番だ。そういう仕組みにより幸福というのは状態ではない。「人はおおむね自分で思うほど幸福でも不幸でもない。肝心なのは望んだり生きたりすることに飽きないことだそうだ。(イノセンス関連情報まとめ)」 客観として大金持ちだったり、極貧だったりして幸不幸に見えても、各人の脳はその状態を基準0として、そこからベターに進め、ミスはするな、と飴鞭をふるう。それでグレート・ギャツビーみたいに不幸になるんだから、大金持ちに資財が集約するより中産階級を多めにつくったほうが良いと思うが、このへんまでくると理屈も与太与太過ぎる。

 自分の今置かれている状況の中から、改善しうる問題点を、ある程度適当に、さがしてきて認識し解釈し、それと取り組み、悩んで、解決する。成功すれば御褒美、未解決で残ると鞭。そしてまたそこを基準0と置きなおして次の問題点探しがはじまる。この問題というのは大仰にかまえた人生や青春や職務やの話までいかなくてよくて、お隣の何某さんとこの旦那さんはもう係長だというが自分の夫は出世が遅い、等、決定的な解消をしないのならしないのでも構わない程度のものを含む。夫に文句を言ってプレッシャーをかけて、とりあえずそれでよし、ひとまず解決としてシークエンスを閉じる。

 さてここで、問題設定を誤って無茶なものに取り組みすぎて鞭ばかりになったり、あるいは、問題を減らしていくのが仕事なのだから問題が無い状態が最終的な理想のゴール地点なのだとか、問題をさがしてくる手順を削除してしまえばいいんじゃないのかとかが、悟りを啓こうというルート。それはそれでまあ他人に迷惑がかからなければいいけど。親はともかく配偶者と子供を放り出すのはどうかと…王族ならそんなに困らんか(※仏陀のこと)。

 そういうわけで、擬人化も脳くんの御登場をあおぐ段とあいなった。遺伝子くんが大家で、あいつちゃんとやってくれてるのかなとやきもきする役(遺伝子くんには反射神経がぜんぜんない)。脳くんは酒とドラッグにおぼれやすいので文章さんとかにはこの宿六!と監督されている。酒なぞ飲まずに私を書きなさいよ。ういっす。

 脳くんはもっと細分化できるだろうか?でも内部で利害対立してないっぽいよね。してるのはミーム

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