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続brとp

 brとp、間隙と塊、シリアルとブロックの補足。



 別の言い方をすると;

 pタグのへぼいところは、pタグを使うということが、改行を制御するのを放棄するも同然だ、という点です。

 改行ブロックレベル要素派、すなわち改行pタグ派には、<br><br><br>に相当する実装がありません。<br><br><br>とは「二行空け」です。これはたとえばCSSファイルに、p {margin-top:2em;}と定義すればいい、のですが、それだと全てのpが二行空けになってしまいますから、クラスで特定して、p.hoge2 {margin-top:2em;}となります。同様に、単なる改行はp.hoge0 {margin-top:0em;}であり、三行空けはp.hoge3 {margin-top:3em;}です。まとめると


p {margin-bottom:0em;}

p.hoge0 {margin-top:0em;}

p.hoge1 {margin-top:1em;}

p.hoge2 {margin-top:2em;}

p.hoge3 {margin-top:3em;}

 いかにも間が抜けていますし、実際、このような間の抜けたCSSを用意しているサイトを見たことがありません。

 ですから、改行ブロックレベル要素派の人達は、改行および複数行空けを使いこなしていないし、そも使いこなしたいという気が起きないのだろうと言えます。

 それだからpタグはへぼいのです。

 pタグは、brタグでもって容易に制御できる、何の摩擦もなく使いこなせるものを、わざわざ面倒で醜いものにして捨てている。

 そして、なぜ改行をブロックとして取り扱うと面倒で醜いことになるかといえば、先日述べたように、改行、およびそこから下は、本来シリアルなインライン要素の縄張りだからです。





 別の言い方をすると;

 たとえば京極夏彦先生は、新書でのページめくりまで意識して文量を制御していると伝え聞きます。また一般に、PDFファイルやTeXファイルでは、ピクセル単位で字間やスペース、行間を指定します。

 HTMLにおいては、ページ単位を意識したり、ピクセル単位を指定したりしても、ベネフィットはそんなにありません。それらの労力はHTMLではあまり効果を生みません。ウィンドウサイズとフォントサイズでかなり変わってしまうからです。また、ウィンドウサイズとフォントサイズが可変なことが、HTMLの読みやすさの利因でもあります。

 ですが、改行は、そのような行き過ぎではありません。改行は違う。改行はウィンドウサイズやフォントサイズが変わってもやはり改行だからです。だから改行には、書き手が配意し、労力を費やす価値がある。

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