指輪世界の第五日記。基本的に全部ネタバレです。 Twitter 個人サイト

迷宮キングダムを買う前に

 よしこれから迷宮キングダム買ってくる! だが、その前に…id:nacht_musik:20040812#p1およびid:walkeri:20040810#p3を読んだだけの状態で、得意の「実体験なしの基盤薄弱な理屈」を書きとめておくぜ!

 ポイントは「草、木、鉄…その他の素材による施設の建設」だ。これはカタンに代表されるドイツ資源管理ボードゲームの一流を採り入れたものと予想される。カタンからプエルトリコ、ゴア、サンファンと、それらボドゲーは植民地建設/経営をモチーフにしてきた。というのは、農産物と施設拡充がモチーフだからであり、より本質的には、種々の動産および不動産の相互変換を扱うシステムであるからだ。したがって迷宮キングダムがなぜキングダムであるかの理由も、ここに求められるのであろう*ch

 TRPGは、古くさかのぼると、ファンタジーミニチュアの「チェインメイル」、あるいはSFボードの「アステロイド」等、ダンジョンアタックゲームにその起源をつなぐ。そうしたタイトに定義されたルールの上で、移動や攻撃の宣言の際にそれらしい台詞を付け加えることが、キャラクタープレイのはじまりであり、TRPGの萌芽だったとされる。それ以後、TRPGは親であるボードゲームから離れ、タイトなルールシステムは戦闘関連に囲い込まれ、全体は模糊曖昧奇々魍魎たるトレードオフ不定形塊として遊ばれるべく、拡大し発展してきたのだが…(矛盾重視のTRPG

 ではそれ以後のボードゲーム界の、プエルトリコに至るシステムの進歩に対応して、新たな、ダンジョンアタックではない*nd、タイトなボードゲーム+キャラクタープレイが可能ではないか? それが迷宮キングダム・メイク・ユー・キングダム?

 疑問形?

 カタンでいえば、農産物の刈り入れは(おお我が愛する)2d6振りで行われるが、迷宮キングダムに当てはめるとそれはPCのパーティによるダンジョン探索プレイとなる。この類推で言うと、パーティには自国周辺の、やや不確定ながらもメタマップが与えられて、「国王陛下、来期は鉄がほしいから、このD4エリアを攻略しましょう」などという話になるのであろう。「麦が腐る前に港!港! 南下の一手ですぞ、陛下!」





[ch] 国家経営

 次回サプリメント予想「洞穴ハビテーション」。近頃のドイツゲーではあまり国取り/外交系のシステムは聞かないが、可能性としては「城塞ディプロマト」なども考えられようか。

 プレイヤーキャラクターたちは自分の好きな設備の建設その他、国家政策を左右するために、国民感情を競りで奪い合ったりするのかなあ。政治腐敗、消費財欠乏、そして革命! 「行列レボリューション」!



[nd] ダンジョンアタックではない

 迷宮キングダムカタンに対応するとすると、前作サタスペがチェインメイル/アステロイドに相当するということになる。したがって後者がシティアドベンチャーをモチーフにしたダンジョンアタックであり、前者がダンジョンアタックをモチーフにしたカタンであるという理屈が…言えないな。

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