神か魔法か不思議/涼宮ハルヒの消失
「この世には古来から、女の子は神様だという世界観がありましてですね。ちょっと弱めだと、女の子は魔法が使えるよ派ともいいますが。そのメソッドで現実レイヤーを戦ってるのが不思議少女たちでして。」
「大変ですよ」
「それは普通ですよ。普通の人は普通と異常を並べられたら異常を取るんです。普通の人は普通を選びません。」
「じゃあホラ、ここに普通の女の子のハルヒと神なハルヒがあります。好きなほうをあげましょう」
「それは神なハルヒを取るねー」
「みたことか。舌の根乾かぬとはこのこと。」
「キョンくんは女の子を神にしつつ、その力を持たせながら普通の生活を保つ選択をしたわけで、いわば両方くれっていう、ぜいたくな、欲張りなとこをいったわけですよ。どうかと思いますね」
「神な女の子と日常との葛藤が、『ハルヒ』の物語の基盤となるコンフリクトですから、そこのどちらかが選ばれたとき、終わる。だから、かわしたから、続く。というか、続けるからには、かわしたわけだ。そうしてそこからもう一回うねりを作って、テーマ的には同じ、でもドラマ的には違う場面に持っていって今度は選んで終わらせようっていうのは、大変でしょうけど、がんばれーという」
spcategイマジナリー空間[イマジナリー空間]