体育座りの巨大な女の子/機動戦士Ζガンダム
装甲板をそれぞれ着込んでディスコミュニケーションの続き。
参考動画 youtube 機動戦士サイコガンダム
「ですからですね、五十話目の大詰めでなんで敵味方の大物キャラが行儀よくロボットから降りてステージで喋くり合って撃ち合って、またロボットに乗りなおさなきゃいけないのか。誰も他のロボットを壊しておこうとかしないでしょう?」
「おお。そうね」
「僕はあれは神話的世界なんじゃないかと思うんです。いったん降りなきゃいけない。初代ガンダムでもそうでしょ」
「ガンダム世界は細目で見て心身二元論なつくりがあるんだよね。その関係上…」
「なんですそれ?」
「ええとだから、あのロボットが肉体でコクピットの中のパイロットが心、という絵面だよ。たとえばZガンダムにさ、でかいロボットが出てくるじゃない。女の子が乗ってるやつ」
「あれを見て、ああこれなんてひどい絵面だろうと思って。体育座りの巨大な女の子ね。いかがなものかと。それが自分探ししててさ。自分には過去がない、本当の自分がわからないとか言うの。それでそのロボットが癇癪をおこしてあたりの物を壊し始めるんで、主人公ロボットが止めようとするんだけれど、止まらない。女の子の方がでかいからね。巨大な女の子に、振り落とされないように必死でしがみついて説得を試みる主人公ロボット。どういう絵面ですかと。ひどすぎる。」
「はあ。 ?」
「それで年長者が青年に『やつに深入りするな!』ってねえ、なんとも…傑作だね。」
「俺達は富野先生から大事なことを教わりすぎているんじゃないだろうか」
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