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新世紀エヴァンゲリオン/ついに最高傑作が

「さてそれでは… エヴァンゲリオン登場人物駄弁り、2013年版ー!」

「イェイ、ヒューヒュー」

「すっかりできあがっておる…」



「まず、碇ゲンドウ冬月コウゾウ!」

「戦闘部局のトップ、孫請けの現場チームのボスと、その連れの腹心、参謀役だね」

「この二人のポイントはさ、『約束の時だ』『あと少しだ』『もうすぐだ』『始まったな』とか言うじゃん?」

「言うね」

「これ、なんだと思います?」

「何って、何よ」

「これはですね、あれなんですよ、よく、何か作ってる人がインタビューを受けて、『あなたの最高傑作は何ですか?』って聞かれるじゃん?」

「うん?」

「それでその人が答えるじゃん、『わたしの最高傑作は、次回作です。皆さんぜひご期待ください』 あれ。あれなんですよ」

「ははは」

「どういうこと」

「何か作ってる人にとって、特に、出資を受けての集団作業によって何かを作ってるような人にとっては、作った製品は、毎回、そのときの制約条件のもとで最善を尽くしたものであって、その時点ではベストだったかもしれないけれど、完全にあらゆる面から満足に作れたということはないわけですよ。そのとき手に入れられた予算、そのとき集められた人材、そのとき確保できた期間の中で、全力を尽くした最高のものを作ったのだとしか言えない。だから、彼らはけっして満足しない。自分の過去作が自分の最高傑作だなんて考えない。次の機会を与えられれば、その時こそはもっとうまくできるだろう、ずっと素晴らしいものができるだろう。そう考えるし、そう言う。」

「そうでなきゃ次を作るやる気も予算も出ないわけだしな」

「そうそう。まあ、その倍々ゲームを続けていくのはどうよ、続けられるのかよ、という向きもあるんですがね。しかしたぶんゲンドウさんと冬月さんの二人組が言ってるのはそういうことなんですよ。だから、あの二人が『ついに』とか『今日、この日のために』とか言うじゃん?」

「言うね」

「でもじゃあその今日とやらが終わったら、どうなるのか? この日とやらを乗り切ったらなにか決定的に世の中やらなんやらが変わって、人々や関係者は、いつまでも幸せに暮らしました、なんてことになるのか?」

「はっは」

「ならない。別にそんなことにはならないわけですよ。今日この日の大騒ぎが収まって、製品を出荷して、さて、半年ぐらいしたら、


「冬月ぃ、”あの企画”通したぞ。プロトタイプの予算、三ヶ月動かせるぞぉ」

「なんだと、碇… これまでの俺たちの実績では到底通らなかった”あの企画”をか…! これまで請負い仕事を繰り返してきた甲斐があったな… ついに始まるんだな、俺たちの”あの企画”が…!」

「ああ、これまでやらされてきたカス仕事なんてゴミクズさ… 全てはこれからだ… 今度の製品こそが、真に意義ある、俺たちの企画になるんだ…!!」

(※毎回繰り返す)

なんて話になるんですよ。」

「はははは。毎回、毎回、また次の『ついに』が始まるってわけだ。ま、もう一献。どうぞどうぞ」

「こりゃどうも」

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