連休西方遠征

　大阪に一泊二日でウォーゲームをやりに遠征。ミドルアース（サンセットゲームズ）というサークル。

　20人以上いて、僕より年下はいないが、落ち着く。なんというか、年上のマニアの方々が気持ちよく薀蓄自慢を喋ってくれていると、こっちも気持ちよくなるのだ。重々しく並んだAD&Dのフロアタイルに丁寧に塗られたフィギュア、二十年近い歴史の蓄積したオリジナルの戦術級ゲームシステム*20など、なんというか目にしていると血圧が上がって愉快だった。あとエポック系のウォーゲームの卓がいくつも、何度も立ってさくさく回されていた。

　バトルラインという20分クラスの二人用カードゲームがあって、9箇所の攻勢点でそれぞれ対峙して、相手より強い役を確定させたらその点を取っていく。これが、盤上のカードを全部見て考え、かつ、運まかせという、すばらしくまんべんなく*絡んだ*システムで、最近日本語版再版というので購入確定した。

　Operational Combat Seriesの朝鮮戦争を持ってってインストプレイだが、ソウル南の撤退戦で正規5個連隊を補足包囲されて、イニシアチブも先後を操られ、強烈なダブルターンを受けてメロメロ。大邱は浸透通過、そして釜山に突入されて完敗した。朝鮮半島は再統一され、伊参謀総長は人民裁判にて銃殺。初ルール初対人戦でもベテランは強いのか！

　泊めて頂いたマンションでは小犬が異邦人4人に大変警戒してぐるぐる回っていた。お風呂を借りた時の、視界から外れた際の吠えっぷりときたら。悪いことをした。

　帰りの高速で、サービスエリアで物を食べるのは負けだが、時間遅いし……と入ったら天麩羅蕎麦が650円とかで、具も美味しく、どうもこれぐらい西に来ると、勝てないまでも負けないらしいと思われた。



[20]　オリジナルの戦術級

　ファンタジー世界で、個人単位で、2ヘクスの騎兵駒とか、4ヘクスのドラゴン駒とか自作されていて、新しいチットはカラープリントのシールなんだけれど古いのは手書きの色鉛筆だったりする。そしてノートパソコンを二人でのぞきこんで表を確認/計算していたり、チャートには「平方根」とかいう単語があったり、射撃CRTが20x20行列とかだったり。これには衝撃を受けた。十数年もオリジナルシステムを積み上げているなんて！

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