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非仕様から真面目に展開して大変/バトルアスリーテス柳田一乃パート

 TV版バトルアスリーテス大運動会のさわり、5-8話だけS木宅で見せてもらった。S木リモコンによる半3倍速モードで。

 なるほどこいつはすごいぜ。


陸上競技

・成績上位者3名のみ宇宙大学へ推薦進学

・純朴愚図才能キャラ(主人公)

・励まし助ける同級生キャラ(関西弁)

・コーチ不在

 この初期設計を真面目に展開すると、体育会系残酷話方面に結果すると考えられるが、5-8話はその真面目さで駆動されており、関西弁は片脚の骨を折られて再起不能、退学、ひどいありさまで、大喜びであった*1

 個人競技で、成績上位者のみ進学なのだから、相互扶助は限定的なものになる。つまり、国際大会で他国の選手を打ち負かす日のために、国内チームのライバルとたがいに練習方法を研究し、助け励ましあう、しかし代表の座は互いに争い勝たねばならない。

 この状況で、もう戦いたくない、と脱落する面子を実家まで追いかけてって励まし連れ戻すのはエネルギーを投入しすぎであり、親切すぎる。関西弁(柳田一乃)にコーチ的性格属性を初期設定したのは危険であり、その危険がまともに結果したと考えられる。本来、コーチ(宗方仁@エースをねらえ)は選手たちの利害位置には居なくて、さらには死期が近く設定されていて利害自体を剥奪されているものなのだ。

 この視点からは、主人公(神崎あかり)をグーパンする縦ロール(ジェシー・ガートランド)ですら親切がすぎる。

 団体競技だったならなんとかならんでもないのだが……こうして、普遍的な性格属性を非仕様のキャラクター位置(あるいは利害状況)に合成して真面目に物語展開した場合、歪みがきつく出てすごいことに、みたいな結実となっている。

 このため、当該状況下での自他の利害位置を把握しそこねた関西弁のミスはともかく、まったくそれを把握しない主人公の愚図さの邪悪さが表現されており、どうにもこうにも、素晴らしい。



*1 体育会系残酷話で大喜び

 なるほどウエダハジメ閣下の解釈は巧みだ、と二人で頷き合う(同人誌『おとこ』)。

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