最近のイマジナリー戦線

　最近のイマジナリー空間の動向。

　イマジナリー空間とはわれわれの文化、特に現在進行中で受け手がたくさんおり、盛んに読み聞きされているものをいう。

　例：「ツンデレとは被愛妄想のイマジナリー空間版である」





■EBM内06月07日付　ナイーヴ・テルミー・テルミー

　要約：『電波男』の出版を通じて、本田透はみさき先輩との脳内結婚を最も広く強く世間に対して宣言した人物となり、余人（K）はこのレースにおいて彼に敗北した。Kはこれを深く嘆いた。それを読んだ伊藤が；

デジタルデータは減らない　体積も質量もない 　投稿者： 伊藤 　投稿日： 6月 7日(火)18時30分5秒

Kがんばれ。重婚しろ！



Re: デジタルデータは減らない　体積も質量もない 　投稿者： サイト管理者 　投稿日： 6月 8日(水)10時47分13秒

独占できなきゃ、イヤだ！



(無題) 　投稿者： 伊藤 　投稿日： 6月 9日(木)23時49分43秒

そんな理想的な二次元キャラは居ないっ！



Re: (無題) 　投稿者： サイト管理者 　投稿日： 6月10日(金)10時54分36秒

（/ω＼）

　幻想なんてしょせんは現実だよ、という言葉がある。幻想といったって、現実の人間がつくりだしているものなのだから、人間とその置かれた状況に立脚し制約される。つまりたとえば、以下のような現実の制約がある；魅力的なキャラクターは商業的な投資やスレッドの互恵的絵師達の力の結集により生み出され、したがって多数の人々に共有される。共有を免れ独占しうるキャラクターを得るには、個人が独力でその絵を描き、あるいは物語を書いて、公開せずに墓場まで持っていかねばならず、それができる人間は限られるし、あるいは魅力が不足しやすいであろう。





■二次裏　いないさんがお前らにクッキーをつくってくれるよ　（ログを紛失したため、ファイルは再現ファイルです）

　参考：虹裏キャラクター辞典いない
　クリフォード・D・シマック『中継ステーション』（1963）のメアリ　主人公の幼馴染のサリー・ブラウン（ジフテリアで病死）　と、「傲然と立っていた南部の大農園の娘」との合成の脳内彼女。108ページで一度いなくなり、最終節で実体化するも、自分のCDを投げ割るという大技を使って再消失する。　ISBN:4150102651





■子供のころ読み聞きした伝説によると、愛は無敵であり、さまざまな不幸を経てなお得るにたる価値あるもので、人間の成長過程に必ず含まれているものである。しかし実際にはこれはほぼなく、利害交渉のはげしい差し合いの中に瞬間きらめいたり、差し合いを数十年交わし終えた縁側の座布団の上に浮遊したりするものである。

　この伝説、観念、ミームは、人生にある種のよれ（電波男／3→2→3→2）を発生させる一種の呪いである。

　泣きエロゲーには「なくなったものが、ある」「なくしたものに再び出会う」「子供のころあると思っていたものが今はもうないが、それが現われて、そしてまた消えたり消えなかったりする」という話が多く、それが愛でしょう？*1　マジ？　つまり上記の呪いへの対応そのもの（最後の→2の部分）である。



*1　それが愛でしょう？

　強力な呪いの一例：「寂しさをなぐさめあう道連れは真の愛ではない」筋肉少女帯/大槻ケンヂ暴いておやりよドルバッキー　　→本田透萌える大甲子園3月7日付　　大槻ケンヂ先生、こんな強力な呪いをかけていたとは……さすがだ。

　←→「ひとりきりじゃ生きていけない。近くにいる、それが愛だ」フルメタル・パニックふもっふOPそれが、愛でしょう





■では近くにいる異性のイマジナリー空間版はというとこんなかんじ；

「嫁*2では抜けないのはなんでだろう」　　　*2ここでは嫁＝脳内嫁をさす

「昔俺が似たようなスレを立てたら「嫁は抜くものではない　傍にいるものだ」と言われて迷いが無くなった」

　参考：虹裏怠惰亭日乘　卯月廿四日（現代語訳）





■ネギま！の学園パートとバトルパートとの繰返構造について話していて；

ネギまは「自分の脳内ハーレムをいかに活力へ変換するか」という問題を解決するロールモデル

（いずみのさん、私信、萌えの入口論末尾おわりに）

　なにこの字面。びびった。すごい。

　参考：伊勢きりこ　BLEACHコラ

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