宇宙戦争/俺戦国自衛隊のあらすじ
宇宙戦争を皆で観て来たら、F橋さんが「これってブラックホークダウン*1なの?」と言った。
見事だ。
BHDみたいなことをやってきたからBHDみたいなこともされる、という因果が通る気がしないでない。
日本の怪獣映画的な、自分たちに責任のない一方的な被害者映画なわけだが、そういえば日本にBHDがあってもいいよな。理不尽に暴力を与える映画。やくざ映画とかがそうなのかな? よく知らない。
〜俺戦国自衛隊のあらすじ〜
タイムスリップで陸自の軽歩兵、支援ヘリ、戦車と装甲車が戦国時代へ。視点は一貫して自衛隊側に置き、現地人の発話は古い日本語なので意味がぜんぜん聞き取れない。字幕も出ない。信長らしきキャラなども出るけれどやはり言葉はわからない。殺気立った雑魚キャラのせいで現地人と自衛隊は戦闘開始。訓練された現代歩兵の挙動と兵器とで圧倒的な戦術優位を描く。きわめて高いキルレシオだが、最終的には補給も支援もないので人数に負け全滅する。言葉が通じないし風体も異様だから現地人側は捕虜もとらない。成長人格役の新兵くんが一番最後に残って、最後の弾倉の弾を、そこまでで憶えた作法どおりに「11。死にたくない。10。死にたくない。9。死にたくない。」と数えながら一発一発大事に撃っていくシーンがクライマックス。それでついに陸自を全部殺した侍と足軽たちが「万歳、万歳、万歳」と三唱して終わり。
*1 ブラックホークダウン
1993年ソマリアでのデルタフォース/陸軍レンジャー部隊によるアイディード将軍派誘拐作戦の失敗を描いた映画で、144分の大部が米軍側視点からの戦闘シーン。任務レベルでは大失敗でありながら、死者比1000:19という戦術レベルでの米軍軽歩兵の優秀性が活写される。背景については早川の文庫ISBN:4150502641い。
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