同床異夢は民主主義の本質だ!
「この政策に賛成/反対している党派はまったくの同床異夢で…」といった言い方を目にすることがある。しかし、民主主義は、同床異夢をするためのものだ。
さまざまに異なる思想や政治理念に基づいて行動している、いろいろな集団がある。それらが、ある政策については一致して賛成なり反対なりする。それは、根本思想は異なっているけれども、具体的なその点の政策については一致できるからだ。
それぞれ根本思想の異なる夢を持っている集団が、末端の政策では同床する。そしてまた別の政策では食い違い対立する。また別の政策では同床する。それを繰り返して個々の末端の政策の単位で国家を運営していこうというのが民主主義だ。
逆に、国家の意思が、構成員全員の根本思想から一致して決まっていかなくてはならない、と考えるのが全体主義だ。その場合、国民全員の思想や理念が根本から一致していることを目指す。ひとつの国全体が巨大な同床同夢になることをよしとして、その状態を目指すわけだ。
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